GRIMPEUR
since 2003



運営規定(平成十六年度)



グランペールブランド 2年目の挑戦

コンセプター: 伏見 健二


 「グランペール・ブランドは、エンドユーザーにより多くの個性的なゲーム商品を届け、それによってゲームの開発と流通の活性化を図ることを第一に目的とするプロジェクトです」

 これを目標とし、発足したグランペールブランドが2年目を迎えました。
 最初の一年で、私たちは5つのゲームアイテムをリリースすることができました。改めて、この実験的なプロジェクトの製品を手にして下さった方々、制作に関わってくださった方々、流通に関わってくださった方々に深く頭を下げ、御礼申し上げます。

 2年目の大きな変化は、スタッフ人事の変更です。
 グランペールプロジェクトは、名古屋の個性的なゲーム専門店「バネスト」の店長中野将之氏のご協力を頂いておりましたが、中野氏が本来の店舗運営業務へ集中するため、プロジェクトを離れました。グランペールのスタートにおいて、中野氏の専門知識と献身的な貢献は大きなものであり、この場で篤く御礼申し上げます。

 代わって、これまでも印刷にご協力いただいていた印刷会社「萬印堂」の作道昌弘氏を運営スタッフとして迎えました。印刷、ゲームとも、長い経験と深い知識、広い視野を持つ人材の参加は、グランペールの今後の展開になくてはならないものです。

 このうえで、私たちが立てた2年目の大きな目標は「クオリティの向上」です。  「実験的である」という野心は、「ロー・クオリティでも理解してほしい」という甘えが存在するのではないか、という指摘を受けることがままありました。
 むろん、そのつもりはありません。その証明として、一作ごとに進化しつづけるグランペール作品でありたい、と思いましたし、今後ともそうありたいと思っています。

 2年目からのグランペール。
 それはスタート当初の「ミニマムロットでゲームを作成する、ガレージメーカー」であり続け、かつ、そうではない面も持つ存在を目指します。
 「クク」のような、長く遊んでいただける「定番アイテム」の開発。それは細分化してしまっているゲームファンをつなぐことのできる鍵となってくれるかもしれません。
 あるいはこれまで以下の、本当に小規模なロットで作成される「手造り」ゲームも考えています。
 また、個性的であることを目指すことによって、逆に故意にマスニーズに背を向けることもしません。リラックスできるゲームや、愛情もって楽しめるゲームの開発も進めます。

 グランペール・ブランドは、ゆるやかに企業化の階段を上っているのかもしれません。  しかし、我々は急ぎませんし、あくまで主体となるべきはマーケットニーズだと考えています。  我々の原点は、「ゲームショップの中を歩く」ときのあの感覚、そして「サークル例会に何を持っていこうかな」というあの気分、です。

 一年目のアイテムの出荷は、目標どおり終了しました。
 「利益ゼロ運用」の計画どおり、ささやかな出資金は、再び銀行へと戻ってきています。
 批判も評価もきちんとうけとめて。
 グランペールは、謙虚に、慎重に、二年目を迎えようと思います。




■ 運営規定に関して

 グランペール・ブランドはまだ実験的なプロジェクトです。企業体、経営団体としては未成熟です。
 今後の運営形態に関し、変更がなされる可能性があります。また、スケジュールの進行に遅延や変更が加えられることがあります。
 ご理解のうえ、ご協力、ご愛顧いただけますよう、よろしくお願いいたします。


■運営の目標

 グランペール・ブランドは、エンドユーザーにより多くの個性的なゲーム商品を届け、それによってゲームの開発と流通の活性化を図ることを第一に目的とするプロジェクトです。
 この目的の上で、以下の運営目標を掲げました。

・個性的なゲームのリリースを目標とし、既存のコンテンツやクリエイターブランドに頼らず、商品そのものでエンドユーザーに訴える。また商品を個性化することで、先行するクリエイター集団やゲームブランドとは違った顧客層を開発することを重要な目的とする。

・グランペールブランドの運営そのものでは、利益追求を行わず、基本的な経営バランスシートを堅持する。ただし、小なりとはいえ、きちんと流通業者への販売利益(マージンのパーセンテージ)を確保し、健全な市場形成に貢献するものとする。

・前記の目的を維持するため、余分な商品在庫を作らず、常にミニマムな実販売数を意識した「売り切り」を基本とする。これによって円滑な投資資金の回収と、新商品の開発を継続することを優先する。

・ゲームの質に関する検討を緩め、市場での評価にゆだねるような開発姿勢をとる。これによってディレクターの嗜好や評価能力を超えた新しい作品が世に出る可能性を尊重する。ただし、商品パッケージそのものは低価格・簡素なものとし、「試し買い」の範囲で楽しめるものを揃える。

・好評な商品に関しても、その商品そのものの増産は行わない。当該ゲームデザイナーと相談の上、その商品を再調整してラインナップに加えるか、あるいは別企業においての出版プレゼンテーションを行うかを検討する。これはグランペールをあくまで「実験場」とするための措置である。

・グランペール・ブランドはゲームデザイナーの個性と著作権を尊重し、ゲームに関して「お預かりして出版する」という立場をとる。ゲームコンテンツはあくまでデザイナー個人に帰属するものであり、当該作品に対して、デザイナー個人が別企業での再出版、同人誌やWEBでの再出版や関連物の発表、その他、さまざまな形態での活動を行うことを妨げない。ゲームに使用された図版やイラストに関しても、同様に扱う。





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